BLOG

そのAI、どこの会社?出資元ともうけ方で整理

丸めがねの男性が大きな地図のような板をペンで指し、いろいろな形の会社の建物が、話しかけるAIの吹き出しや、お金の袋・握手のしるしと線でつながっている絵

ChatGPT、Claude、Gemini、Meta AI、DeepSeek……。AI の名前は毎月のように増えて、「それ、どこの会社のAI?」が分かりにくくなっています。

この記事では、よく聞く AI を「どの会社が出しているか」「だれがお金を出しているか」「どうやってもうけているか」で整理します。2026年10月27日時点の情報です。

この記事のまとめ

  • ChatGPT は OpenAI、Claude は Anthropic、Meta AI と Muse は Meta、Gemini は Google。サービスの名前と、会社の名前がちがうのが、分かりにくさの元です。
  • 大きなAIの会社には、Microsoft・Amazon・Google・SoftBank などの大企業が、何兆円もの単位でお金を出しています。
  • もうけ方は「月額の料金」「会社向けの利用料」「広告」「本業を強くする」の4つ。中国のAIは、大事な情報を入れない使い方が安心です。

名前がややこしい理由

丸めがねの男性が大きな地図のような板をペンで指し、いろいろな形の会社の建物が、話しかけるAIの吹き出しや、お金の袋・握手のしるしと線でつながっている絵

AI には、名前が3つ重なっています。

「ChatGPT」の場合

  1. サービスの名前ChatGPT
    (わたしたちが使うアプリ)
  2. AIの頭脳の名前GPT-5 など
    (中で動いているAI=モデル)
  3. 会社の名前OpenAI
    (作って、売っている会社)

Claude(サービス)と Claude Opus(頭脳)と Anthropic(会社)、Meta AI(サービス)と Muse Spark(頭脳)と Meta(会社)も、同じ関係です。

しかも、1つの会社のAIが、ほかの会社のサービスの中で使われていることもあります。たとえば Microsoft の Copilot は、OpenAI の頭脳も使っています。中国の Tencent のアプリ「元宝」は、自社の頭脳と、DeepSeek の頭脳の両方を使っています。

ひと目でわかる一覧

サービス会社/国
ChatGPT・Sora・CodexOpenAI/アメリカ
Claude・Claude CodeAnthropic(アンソロピック)/アメリカ
Meta AI・MuseMeta(Facebook・Instagram の会社)/アメリカ
GeminiGoogle/アメリカ
CopilotMicrosoft/アメリカ
GrokxAI(SpaceX の子会社)/アメリカ
Sakana AI の AISakana AI/日本
豆包(Doubao)ByteDance(TikTok の会社)/中国
Qwen(通義千問)Alibaba(アリババ)/中国
DeepSeekDeepSeek/中国
KimiMoonshot AI(月之暗面)/中国
文心一言(ERNIE)Baidu(百度)/中国
元宝(Yuanbao)Tencent(テンセント)/中国
GLM(智譜清言)Zhipu(智譜)/中国
Hailuo・TalkieMiniMax/中国
ManusManus/シンガポール(中国生まれ)

アメリカの会社

  • OpenAI(ChatGPT)ChatGPT のほか、動画の Sora、プログラムを書く Codex、ずっと働き続ける Dots を出しています。もともとは非営利の団体で、2025年10月に、非営利の財団が営利の会社を見守る形に組み替えました。いちばん大きな出資者は Microsoft で、約27%を持っています。SoftBank も約13%を持ち、2026年3月には Amazon・NVIDIA・SoftBank などから、1,220億ドルを集めました。もうけ方は、月額の料金・会社向けの利用料、そして2026年から始めた ChatGPT の広告です。
  • Anthropic(Claude)OpenAI を離れた人たちが2021年に立ち上げた会社です。Claude と、プログラムを書く Claude Code を出しています。Amazon と Google が以前から出資していて、2026年5月には650億ドルを集め、会社の値打ちは9,650億ドルと発表されました。会社向けの利用料と月額の料金でもうけていて、2026年2月に「Claude に広告は入れない」と宣言しています。
  • Meta(Meta AI・Muse)Facebook・Instagram・WhatsApp の会社です。Meta AI はこれらのアプリの中で使え、2026年9月には用事を代わりにこなす Muse を出しました。中で動く頭脳は、2026年4月に出した Muse Spark です。お金は、広告で稼いだ自分のお金。AI でアプリを便利にして、広告の本業を強くするのがねらいです。以前は、だれでも使える Llama(ラマ)という頭脳も公開していました。
  • Google(Gemini)検索・YouTube・Android の会社です。自分のお金で作り、広告・クラウド・月額の料金でもうけています。Anthropic への出資もしています。
  • Microsoft(Copilot)Windows や Word・Excel の会社です。Copilot は、OpenAI の頭脳も使いながら、会社向けの Microsoft 365 などに入っています。
  • xAI(Grok)イーロン・マスクさんの会社で、2026年2月に宇宙ロケットの SpaceX の子会社になりました。Grok は X(旧 Twitter)の中でも使えます。

日本の会社:Sakana AI

Sakana AI(サカナAI)は、2023年に東京で生まれた会社です。いまの AI の土台になった論文「Transformer」を書いた1人のライオン・ジョーンズさん、Google で研究していたデイヴィッド・ハさん、元外交官の伊藤錬さんが立ち上げました。名前は、小さな魚が群れで大きな力を出すように、小さな AI を組み合わせる、という考えから来ています。

  • 出しているものChatGPT のように、だれでも使えるチャットのアプリが中心ではありません。銀行や証券会社など、会社と一緒に専用の AI をつくっています。たとえば三菱UFJ銀行とは、銀行の書類づくりに AI を使う取り組みを進めています。研究を自動で進める「AI Scientist」でも知られています。
  • 出資NVIDIA や、アメリカの投資会社、日本の大手銀行などが出資しています。2025年11月の資金集めは、三菱UFJフィナンシャル・グループが主導しました。
  • もうけ方会社向けの開発と、技術の利用料です。日本の言葉や仕事に合わせた AI が強みです。

中国の会社

中国では、アメリカの ChatGPT などがそのままでは使えないため、中国の会社の AI が広く使われています。

  • ByteDance(豆包・Doubao)TikTok の会社です。豆包は、中国でいちばん使われている AI アプリです。自分のお金で作り、広告や自社のサービスを強くするのに使っています。
  • Alibaba(Qwen・通義千問)ネット通販の大手です。Qwen はアプリのほか、だれでも使える形で頭脳も公開していて、世界中の開発者に使われています。クラウドの本業を強くするねらいもあります。
  • DeepSeek投資の運用会社を立ち上げた梁文鋒さんがつくった会社です。安く作った高性能の頭脳を、だれでも使える形で公開し、2025年に世界を驚かせました。アプリは無料で、開発者向けの利用料も安く設定しています。長く外からお金を受け取らない方針でしたが、2026年6月に、Tencent などから初めて資金を集めたと報じられています。
  • Moonshot AI(Kimi)長い文章を読むのが得意な Kimi を出しています。Alibaba や Tencent などが出資しています。
  • Baidu(文心一言・ERNIE)中国でいちばん大きな検索の会社です。検索や広告に AI を組み込んでいます。
  • Tencent(元宝)WeChat の会社です。元宝は、自社の頭脳と DeepSeek の頭脳の両方を使えます。
  • Zhipu(GLM)と MiniMaxどちらも AI 専門の会社で、2026年1月に香港の株式市場に上場しました。MiniMax は、動画をつくる Hailuo や、キャラクターと話す Talkie で知られています。
  • Manus中国で生まれ、シンガポールに拠点を移した AI エージェントの会社です。2025年12月に Meta が買うと発表しましたが、2026年4月に中国政府が禁じ、9月から独立した会社に戻っています。くわしくは Muse の記事 に書きました。

もうけ方は、4つに分けられる

4つの小さな絵が並んでいる。カレンダーとお金、雲からケーブルがつながる会社の建物、広告の絵が入った吹き出し、AIのロボットがお手伝いしている大きなお店
  • 1. 月額の料金(サブスク)無料で使えて、たくさん使う人は月額を払う形。ChatGPT・Claude・Gemini・Muse など。
  • 2. 会社向けの利用料会社が自分のサービスに AI を組み込むときに、使った分だけ払う形。Anthropic や Sakana AI は、ここが大きな柱です。
  • 3. 広告無料で使える代わりに、広告を出す形。ChatGPT は2026年に広告を始めました。一方、Anthropic は「入れない」と宣言しています。
  • 4. 本業を強くするAI そのもので稼ぐより、広告・検索・通販・クラウドなどの本業を強くするために使う形。Meta・Google・ByteDance・Alibaba・Baidu など。

「無料で使えるのはなぜ?」と思ったら、この4つのどれでお金が回っているのかを考えると、その会社が何を大事にしているかが見えてきます。

仕事で使うときに、気をつけること

  • 大事な情報は入れないお客さまの名前や連絡先、社外に出せない数字は、どの AI にも、そのまま入れないのが基本です。
  • どこの国の会社かを知っておく入れた内容がどこの国に置かれ、どの国の決まりで扱われるかは、会社によってちがいます。中国の会社の AI は、とくに、仕事の大事な情報を入れない使い方が安心です。
  • 学習に使われる設定を確かめる多くの AI には、入れた内容を AI の学習に使わせない設定があります。仕事で使うなら、先に確かめておきましょう。

茂原市や長生郡(一宮町・睦沢町・長生村・白子町・長柄町・長南町)、市原市・木更津市・東金市・大網白里市の小さな会社やお店からも、「どの AI を使えばいいの?」と聞かれます。仕事に合う選び方や安全な使い方は、AI研修・家庭教師でも一緒に考えています。気軽にご相談ください。

よくある質問

Q. ChatGPT と OpenAI は、同じものですか。

ちがいます。ChatGPT はサービスの名前で、OpenAI はそれを作っている会社の名前です。

Q. 日本の AI の会社はありますか。

あります。この記事で紹介した Sakana AI のほか、日本の言葉に強い AI をつくる会社がいくつもあります。Sakana AI は、銀行などの会社と一緒に AI をつくるのが中心です。

Q. 中国の AI は、使っても大丈夫ですか。

使うこと自体はできますが、仕事の大事な情報やお客さまの情報は入れない使い方が安心です。入れた内容がどこで、どの決まりで扱われるかを知ったうえで使いましょう。

Q. どの AI を使えばいいですか。

文章や調べものなら ChatGPT・Claude・Gemini のどれでも、まずは無料で試せます。仕事で使うなら、入れた内容を学習に使わせない設定ができるかで選ぶのがおすすめです。

AI のしくみから知りたい方は → AIの歴史と仕組み

参考(2026年10月27日時点)

ご相談はこちらから

電話・メール・Instagram、どれからでもどうぞ。

対応エリア千葉県・東京都を中心に、全国対応。オンラインもOK!初回はなるべく直接お会いしています。